VK-3iXSE、VK-51SEは、型番末尾のSE(=Special Edition)が示すとおり、BAT社が特別に使用許諾を得るとともに、BATブランドのために製造されたロシア製の小型・双三極管「6H30」を採用した管球式プリアンプです。「6H30」は、ソヴィエト連邦崩壊後もしばらくの間、その存在すら明らかにされていなかったもので、BAT社が以前から使用している小型・双三極管「6922」の進
化形と言えるものです。
「6H30」は、これまでにない高カレント・低インピーダンス特性を実現しており、すでに高く定評されている「6922」と比較しても、“F-1レーシングカーとファミリーセダンの違い”に喩えられるほど高い性能を誇るものです。この「6H30」を、VK-3iXSEは2本、VK-51SEは8本使用。どちらも、カソードフォロワー出力による1段バランス増幅構成とし、併せて信号を帰還させないゼロフィード
バック回路を採用しています。
電源部の平滑回路には、高音質のフィルムコンデンサーを多用するとともに、電源バイパスラインにオイルコンデンサーを組み込んだBAT独自の“SUPER-PAK”を搭載。VK-3iXSEは260ジュール、VK-51SEは325ジュールのストレージ能力を備え、ダイナミックに変動する音楽信号にも余裕をもって追従。高音域をスムーズに再生するとともに、低音域のより豊かな再生を可能にしています。
電源トランスには、漏れ磁束の少ないトロイダルトランスを採用し、チャンネル間クロストークを最小とするため、VK-51SEは左右チャンネル独立で搭載。同時に、回路基板も左右シンメトリーに、ウェイトバランスも良好なデュアルモノ・コンストラクションとする一方、音質を濁らせる振動を排除する堅牢なシャーシ設計を施しています。
ボリュームには、位相制御用にVishay社製の高精度な“Bulk Metal”箔抵抗のみが介在し、その他の素子を信号経路からなくしたシャント式ボリュームを採用。0.5dB分解能・140ステップのきめ細かな音量調整が行えます。VK-3iXSEは0.5〜1dB分解能、99ステップの音量調整が行えます。またこの他、真空管の寿命をのばすため、電源スイッチにはソフトスタート方式が採用されています。
VK-3iXSEの主な仕様
入力
|
XLR 2系統、RCA 3系統 |
| 出力 |
XLR 1系統、RCA 1系統 |
| テープ出力 |
RCA 1系統 |
| 周波数特性 |
2Hz〜300kHz(−3dB) |
| 全高調波ひずみ率 |
0.01%(2Vrms出力時) |
| ノイズレベル |
−100dB |
| 入力インピーダンス |
100kΩ |
| 出力インピーダンス |
750Ω |
| ゲイン |
17dB(最大) |
| 大きさ |
475(幅)×145(高さ)×388(奥行)mm |
| 重量 |
13.5kg |
| 希望小売価格 |
735,000円(税込) |
|
VK-51SEの主な仕様
入力
|
XLR 5系統 |
| 出力 |
XLR 2系統 |
| テープ出力 |
XLR 1系統 |
| 周波数特性 |
2Hz〜300kHz(−3dB) |
| 全高調波ひずみ率 |
0.005%(2Vrms出力時) |
| ノイズレベル |
−100dB |
| 入力インピーダンス |
100kΩ |
| 出力インピーダンス |
200Ω |
| ゲイン |
17dB(最大) |
| 大きさ |
483(幅)×147(高さ)×394(奥行)mm |
| 重量 |
17.3kg |
| 希望小売価格 |
1,680,000円(税込) |
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