スイッチングアンプ(D級アンプ)は、入力されたオーディオ信号を高周波のパルス信号に変調し、電源につながれた出力デバイスを高速でスイッチング。ここで得られたパルス出力を後段のローパスフィルターを通すことにより、スピーカー駆動のためのアナログパワー出力を得る、デジタルオーディオの1bit出力に近似した方式のアンプです。
出力デバイスは、オン/オフいずれかの動作ステイタスしか持たないため、一般的なアナログパワーアンプにくらべて発熱量が少なく、ヒートシンク、さらにはアンプ筐体の小型化が可能。しかも、無信号時にはほとんど電力を消費しないため、省電力を促す効率の良さもスイッチングアンプの大きな特長となっています。
しかし、Coupletでは、省スペース・高効率といった点よりも、最先端のスイッチングアンプだからこそ発揮される音質的メリットに最大の力点が置かれています。
ひとつは、AB級アンプなどに見られるクロスオーバーひずみが原理的に発生せず、低音域から高音域までオーディオ全帯域にわたって低ひずみが保たれます。もうひとつは、電源部にかかる負担が少なく、大きなエネルギーを必要とする低音域信号が連続する場合にも、弛みのないコンスタントなパワー出力が可能になります。
Coupletは全段バランス伝送回路を搭載。高速スイッチングデバイス採用の出力段を4基配置するとともに、マルチフェーズ・スペクトラム拡散技術を導入したスイッチング周波数800kHzでオーディオ信号を変調しています。電源ユニットには、チャプター独自のゼロリップル・テクノロジーを採用した高周波パワーサプライを搭載。さらに、高安定の電源レギュレーションを実現するため、両chトータル300,000μFの大容量コンデンサーを投入しています。
これにより、8Ω負荷で200W/ch、4Ω負荷で400W/chと、負荷インピーダンスに応じて出力が倍加する強靱なドライブ能力を得ています。実際、Coupletは負荷インピーダンス10Ωで20A(ピーク時60A)の大電流を連続出力する高い能力を誇っています。
入力は、RCAアンバランスとXLRバランスの2系統を装備し、リアパネルから入力の切り替えが可能。同時にアースリフトスイッチも装備し、入力ソース信号のアース接続を信号0V、またはシャーシアースに切り替えることができます。また、スピーカー出力端子には、定評のあるWBT製バインディングポストターミナルを採用しています。
使い勝手の面では、リアパネルにメイン電源スイッチと、トップパネル前部にランプ付きのスタンバイスイッチを装備。メイン電源のみオンの状態では、スタンバイスイッチは赤に点灯。スタンバイスイッチを押すと青に切り替わり、同時にフロントパネル前面の2つのランプが赤/青に交互に点灯。数秒後にプロテクションリレーが解除されると、ランプはすべて青に点灯と、アンプのステイタスを視覚的に確かめることができます。なお、フロントパネル前面の2つのランプは消灯もできるようになっています。
シャーシには、きめ細かく美しいビーズブラスト処理による総アルミシャーシを採用。
隙のない高精度な組立を施すとともに、トップパネルにはアンプ内を覗くことができる透明ガラスレンズをハメ込んでいます。また、シャーシには振動吸収材ソルボセインを使用した、バイブレーション制御システムを採用。超低域8Hzからの振動を90%以上吸収し、外部からの振動・衝撃がアンプ内部に伝わらないよう設計されています。
Coupletの主な仕様
| 定格出力 |
200W+200W(8Ω負荷・両チャンネル駆動時)
400W+400W(4Ω負荷・両チャンネル駆動時) |
| 全高調波ひずみ率+ノイズ |
0.01%以下(22Hz〜22kHz間、8Ω負荷・40W出力・1kHz入力時)
0.02%以下(10Hz〜500kHz間、8Ω負荷・40W出力・1kHz入力時) |
| 混変調ひずみ率 |
−100dB以下(19kHz+20kHzデュアルトーンテスト信号による1kHz信号・1V入力時) |
| 周波数特性 |
5Hz〜65kHz +0、−3dB |
| 同相分除去比 |
−80dB以下(1kHz・0dBV時) |
| ゲイン |
26dB |
| 入力インピーダンス |
47kΩ(シングルエンド)、94kΩ(バランス) |
| 出力インピーダンス |
0.05Ω以下(20Hz〜20kHz) |
| 大きさ |
437(W)×100(H)×300(D)mm |
| 重量 |
21kg |
| 希望小売価格 |
1,344,000円(税込) |
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| ※仕様は予告なく変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。 |