ボリュームコントローラーは、プリアンプの基本的なオペレーション機能として、ひんぱんに使用されるものであり、オーディオ信号をピュアに保つクオリティーの高さと、的確なレベルコントロールを可能にする精度の高さが要求されます。
Preface Plusは、ギャングエラーなどのわずかな誤差も許さない精度を実現するため、ディスクリート抵抗器とリレーを組み合わせた、チャプター独自の設計による高精度ボリュームコントローラーを搭載しています。これは、ボリュームノブを回す角速度を検出し、これに合わせて抵抗器をリレーで切り替え、所定のゲインを得るものです。
−86dB〜−60dB間は1dBステップ、−60dB〜−50dB間は0.5dBステップ、−50dB〜+6dB(入力ゲイン設定、2倍時)間は0.1dBステップで、それぞれゲインを調整。また、角速度は4段階で検出され、ボリュームノブをゆっくり回したときには0.1dBずつ、やや速く回すと0.2dBずつ、さらに速く回すと0.5dB/1dBずつのコントロールが可能。こうして調整されたゲインは、フロントパネル・ディスプレイのdB表示で正確に確かめることができます。
電源部には、オーディオ部とコントロール部を独立させた電源容量50VAのトランスを2個搭載。さらに、リニアテクノロジー製のレギュレーター、パナソニック製のゴールドシリーズ・低ESRコンデンサーを搭載し、大容量・低ノイズの電力供給を可能にしています。
信号回路は全段バランス伝送となっており、アンバランス入力もアンプ内ではバランスに変換され、混変調ひずみを引き起こすグラウンド電流の影響をなくしています。
入力段、出力段には、ダイナミックに変動する信号にも余裕で応えるゲインを確保するとともに、ステレオイメージの忠実な再現を可能にするため、超高音域までの位相を正確に保つハイスピード応答の広帯域OPアンプを搭載。このほか、回路デバイスには、きわめて高価な金プリント基板、表面実装タイプの高精度抵抗器などを使用しています。
入力は、RCAアンバランス5系統とXLRバランス2系統を装備。一方、出力はRCAアンバランス、XLRバランス各1系統を装備しており、フロントパネルから出力の切り替えが可能で、アンバランスとバランスの両出力を同時に使用することもできます。
使い勝手の面では、入力セレクターとして機能する左側ノブと、ボリュームコントローラーとして機能する右側ノブの2つを使用。それぞれプッシュ操作で機能を切り替えられるマルチファンクションノブとなっており、左側ノブでは出力/フェーズ/スリープモードの切り替え、右側ノブではバランス/入力ゲイン/ミュートの調整もできるようになっています。
メイン電源スイッチはリアパネルに、ランプ付きのスタンバイスイッチはトップパネル前面に装備。また、フロントパネル中央のディスプレイは、操作時以外はアンプ内のマイクロコントローラーとともに動作オフ(スリープ)にできます。
シャーシには、きめ細かく美しいビーズブラスト処理による総アルミシャーシを採用。
さらに、バイブレーション制御システムに基づき、シャーシベースは粘弾性ポリマー材をサンドイッチした3層アルミプレート構造とし、低域15Hzからの振動を80%以上吸収。外部からの振動・衝撃がアンプ内部に伝わらないよう設計されています。
Preface Plusの主な仕様
| 全高調波ひずみ率+ノイズ |
0.0006%以下(22Hz〜22kHz間・1kHz入力時)
0.0015%以下(10Hz〜500kHz間・1kHz入力時) |
| 混変調ひずみ率 |
−115dB以下(19kHz+20kHzデュアルトーンテスト信号による1kHz信号・1V入力時) |
| S/N比 |
107dB以上(22Hz〜22kHz間)
93dB以上(10Hz〜500kHz間) |
| 周波数特性 |
DC〜90kHz +0、−0.1dB(100kΩ負荷、または80kHz・600Ω負荷時) |
| クロストーク |
−130dB(チャンネル間、1kHz信号・1Vrms入力時)
−100dB(ソース間、1kHz信号・1Vrms入力時) |
| 同相分除去比 |
−90dB以下(1kHz・0dBV時) |
| ゲインコントロール |
−86dB〜+12.0dB(最小〜最大) |
| 入力インピーダンス |
47kΩ(シングルエンド)、94kΩ(バランス) |
| 出力インピーダンス |
10Ω(シングルエンド/バランス) |
| 大きさ |
437(W)×100(H)×300(D)mm |
| 重量 |
11kg |
| 希望小売価格 |
1,029,000円(税込) |
|
| ※仕様は予告なく変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。 |