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CLASSE DELTA SERIES

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CDP-100は、CD再生における最高のパフォーマンスを求めるミュージック再生システムのために設計されたCDプレーヤーです。クラッセの設計チームは、きめ細かな音のディテールを引き出す能力を備え、ひいてはお手持ちのCDコレクションの音楽的価値をも高めるCDプレーヤーを開発するため、デジタル技術、アナログ技術、さらにはメカニカル技術に関する知識と経験を、細心の配慮をもって注ぎ込んでいます。

「数字」と「時間」

デジタルオーディオには2つの次元があります。ひとつは数字(“0”と“1”の符号列)で、もうひとつは時間(クロック、またはサンプリングの周波数)です。CDから数字を正しく抽出するのは比較的容易です。しかし、時間を正しく抽出するのは別の問題で、時間軸上のエラーはわずかな程度であっても、とげとげしい耳障りな音と、潤いに満ちた美しい音とに、デジタルサウンドを二分してしまいます。時間軸上のエラーはジッターと呼ばれており、計測レベルでは1秒の百万分の一という小さいものですが、デジタルオーディオ再生における音質低下の原因とされています。時間軸精度を高めるには、メカニカルな側面からはシャーシ、トランスポートメカ。エレクトリカルな側面からはデジタル信号の経路、電源供給に至るまでのきめ細かな設計が求められます。
クラッセの設計チームが目標としたのは、デジタル信号の終着点であり、時間軸精度のカギを握るD/Aコンバーター部で、ジッターをピコ秒(ピコは一兆分の一)レベルまで低減することです。CDP-100は、シャーシ、電源、トランスポートメカ、さらには信号回路の設計に至るまで、数字と時間というデジタルオーディオにおける2つの次元を満足させる、理想的なエンジニアリングを駆使したCDプレーヤー。その好例と言えるもので、何時間再生してもリスナーを疲れさせることのない、心安らぐナチュラルな音質を実現しています。
シャーシは鋼材とアルミ材で作られています。フロントパネルはアルミの引き抜き材で、両側のコーナー部分を大きく湾曲させた形状としています。脚部には外部振動の影響を低減する「ナブコム・リムセーバー」を使用。メカニカルシステム全般として、トランスポートメカ部を中心に、強度、安定性を高めた低振動設計シャーシとしています。
トランスポートメカには、プロフェッショナルグレードのフィリップス製「VRE1250」を採用。CDからの信号読み取りを高精度に行うとともに、CD-R、CD-RWの読み取りもできるようになっています。さらに、クラッセはよりいっそう性能を高めるため、D/Aコンバーターの近くに配置されている低ジッター・マスタークロックのもとで動作させる、スレーブモードでトランスポートメカを使用しています。


IMC(アイソレーテッド・マスタークロック)

一般に、トランスポートメカはサーボ回路基板上にある水晶発振子を利用しています。トランスポートを制御するクロック用の発振子としては合理的な位置ですが、サーボ回路はノイズ環境でもあります。一方、トランスポートに使われるクロックは、音質に多大な影響を与えるD/Aコンバーターにも使われるため、CDP-100ではマスタークロックをD/Aコンバーターに近接させた、よりクリーンな環境に配置しています。
トランスポートメカは、このマスタークロックのもとで動作。これにより、D/A変換時におけるジッターを2ピコ秒以下に抑えています。また、ジッターはオーディオ信号と関わりなく、広い周波数帯域にわたってランダムにまき散らされるため、マスタークロック部を小型化することでも、音質をよりいっそう改善しています。さらに、IMCはデジタル出力端子からのデジタル信号に対しても働き、CDP-100は低ジッター・デジタル出力のCDトランスポートとしても使用できるようになっています。


4つのレイヤー、2つのシステム

CDP-100のオーディオ回路は、トランスポートから送られてきたデジタル信号をフィルター処理(デジタル)を行ったうえでアナログ信号に変換。さらに、再度フィルター処理(アナログ)を行ったのち、バッファーを介して出力します。ここには、デジタルとアナログの2つのシステムが基板上に同居しており、デジタル・アナログ双方のシステムを分離させるため、デジタルとアナログでそれぞれ異なるレイヤー構成とした4層プリント基板を使用しています。
基板上のデジタル領域(マスタークロック、デジタルフィルター)では、最上層と最下層のレイヤーにデジタル信号が流れます。内部の2つのレイヤーは、低インピーダンスのデジタル・グラウンド層と、デジタル回路への電源供給層に使われています。一方、基板上のアナログ領域(D/Aコンバーター、アナログフィルター、出力段)では、内部の2つのレイヤーは+/?の電源供給層となっており、信号の流れを最適化するため、これらは2つの独立したアナログ・グラウンド層でサンドイッチされています。こうしたレイヤー構成を採用したことで、高速で澱みのない信号経路を確保し、低ノイズ・高性能化を実現しています。


オーバーサンプリングと HDCDデコード

デジタルフィルターにはパシフィックマイクロソニックス製の「 PMD200」を使用しています。このデバイスは、HDCDデコーダー内蔵のオーバーサンプリング・デジタルフィルターで、CDのサンプリング周波数を352.8kHzへとアップさせるとともに、HDCDエンコーデッド・ディスクの再生にもフルに対応します。


PDXB(ピュアディファレンシャル・クロスバランス)D/A変換

D/Aコンバーターには、テキサス・インスツルメンツ/バーブラウン製の高性能デバイス「PCM1738s」を使用しています。これは、ステレオ仕様の電流出力型D/Aコンバーターで、動作させるリファレンス電圧電源には低ESRコンデンサー「OSCON」を使用しています。
「PCM1738s」から出力される両チャンネルの信号は、完全な差動プッシュプル出力を備えています。言い換えれば、正相と逆相の2つの信号出力がチャンネルごとに用意されています。差動出力をもつステレオ仕様のD/Aコンバーターは、通常1チップ使用すれば十分ですが、クラッセの設計チームはこのD/Aコンバーターを片チャンネルにひとつずつ、左右チャンネルで2チップ使用しています。これにより、片チャンネルにつき4出力、両チャンネルで計8出力が得られます。D/Aコンバーターが備えているひとつのチャンネル出力(正相と逆相)を、バランス出力におけるそれぞれ半分ずつの信号に割り当て、それがそのままバランス信号として変換・出力されます。
D/Aコンバーターを左右独立で使用したことでステレオセパレーション特性を高めると同時に、バランス信号をD/Aコンバーターからダイレクトに取り出しています。CDP-100は、片チャンネルにつき4つのI/V変換器、両チャンネルで計8つのI/V変換器を備え、8つの信号は差動アンプを通じて4つの信号(片チャンネルにつき2つの信号)にまとめられます。PDXBは通常の差動アンプ以上の高い性能を発揮します。なぜならば、D/A変換の過程において1チップ内では信号間に差異がないため、差動出力の状態を維持したまま、クリーンで正確なバランス出力が得られるからです。
D/A変換出力はアンチエリアシングフィルター(アナログフィルター)へ送られます。ここには、時間軸領域における良好なフィルター特性、インパルス応答特性を発揮する2次ベッセル型フィルターが使用されています。D/Aコンバーター部でのデータ補間により、サンプリングノイズはオーディオ帯域外のはるか高域へ追放されているため、ベッセル型ならではのゆるやかなフィルター特性が有効に機能。このメリットは聴感上も明らかで、きめ細かくなめらかで、スピード感あふれる音質を実現しています。


電源供給

CDP-100は、デジタル、アナログの各回路が最高の性能を発揮できるよう、電源やグラウンド環境にも十二分に配慮しています。ノイズ源となる主電源回路、およびコントロール回路が設けられている基板は、電気的にはもちろん、電磁気的にもオーディオ回路から切り離されています。さらに、低ノイズの整流素子、低ESRのコンデンサーを採用した11の独立したローカルレギュレーターを備え、クリーンで安定した電力を各回路へ供給しています。


コントロール

デジタル制御のコントロール回路は、デリケートなオーディオ信号の経路から隔離された独立の回路基板上に設けられています。この回路はトランスポートを制御することに加えて、 AC入力の電圧、周波数、位相、グラウンド状態、さらにはCDプレーヤーの内部温度までもモニターします。また、赤外線ワイヤレスリモコンと同様に、CDプレーヤーのリモート操作を可能にするRS-232Cポートをリアパネルに装備。併せて、DCトリガー出力も装備し、CDP-100と連係して再生システムの使いこなしができます。


タッチスクリーン

フロントパネルの操作には TFTタッチスクリーン・ディスプレイが採用されています。ディスプレイ関連のノイズを低減、ユーザーインターフェースをシンプルにするとともに、表示のカスタマイズも可能になっています。「デルタシリーズ」のコンポーネントと組み合わせるとき、または単独で使用するときも存在感あふれる美しさを提供。CDP-100の外観、操作フィーリング、そしてそのサウンドは、まさに音楽再生のための作品と呼ぶにふさわしいもので、お手もとで末永くご愛用いただけます。


主な仕様


周波数特性
20Hz〜20kHz ±0.1db
全高調波歪率 0.001%
出力 アナログ2系統(バランス1系統/アンバランス1系統)
デジタル2系統(コアキシャル1系統/AES/EBU1系統)
出力レベル 2V(アンバランス、最大値)/4Vrms(バランス、最大値)
S/N比 110db
チャンネルセパレーション 110db
D/Aコンバーター Burr Brown PCM1738×2(チャンネル毎に一つ使用)
寸方/重量 445(W)×419(D)×121(H)mm/12kg
標準価格 ¥630,000(税込)


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