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CLASSE DELTA SERIES

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CP-500は、優れたパフォーマンスとフレキシビリティーを備えたステレオ再生システムのためプリアンプです。入力ソースを選択すること。そして、音量をコントロールすること。プリアンプには2つの大きな役割があり、このために高品位パーツを用いる基本的な設計方針が貫かれています。クラッセの設計チームは、研究室での綿密なデータ分析を重ねながら、CP-500にひときわ優れた性能をもたらしています。それはまさに、技術的、音楽的な美点をあらゆる面から追求した結果と言えるものです。

メカニカル設計

振動が音に与える影響は、CDプレーヤーのようなメカを有するオーディオ機器にのみ関係するものと、多くの人が誤解しています。事実は、すべてのオーディオコンポーネントが振動によって性能の劣化が引き起こされています。実際、真空管アンプでは天板を軽く叩くだけで、その音がスピーカーから聞こえることでもわかるとおり、振動は軽視できない問題です。トランジスターアンプの場合は、振動が加わるとマイクロホニック雑音と呼ばれるノイズを発生します。これを解決するには、オーディオコンポーネントがリスニングルームに置かれている、という状況から考える必要があります。つまり、コンポーネントはみずから再生する音によって振動に晒されているわけです。
クラッセの設計チームはこうした音を濁らせるひずみを防ぐために、測定器を使用しながら、コンポーネントの振動対策を入念に施しています。他のクラッセ製品と同様、シャーシに剛性の高い鋼材とアルミ材を使用。フロントパネルはアルミの引き抜き材で、両側のコーナー部分を大きく湾曲させた形状としています。脚部には外部振動の影響を低減する「ナブコム・リムセーバー」を使用。メカニカルシステム全般として、強度、安定性を高めた低振動設計シャーシとしています。


安定かつ静粛な電源供給

オーディオ回路はクリーンで安定した電力供給を必要とします。クラッセの設計チームは、オーディオ回路がつねに理想的な電源のもとで動作するよう徹底した設計を施しています。トランスには、カスタム設計の高効率シールデッド・トロイダルトランスを使用。2次巻き線は2系統独立で用意されており、トランス出力から左右チャンネルを独立させています。チャンネル間に電気的な接続は一切なく、アンプ内でのチャンネル独立を保つとともに、デジタル制御のコントロール回路もオーディオ回路から切り離されています。また、9つの独立したローカルレギュレーターが設けられており、各回路に対してクリーンな電力を供給。ここには低ノイズの整流素子、低ESRのバイパスコンデンサーが使用されており、スピード、静粛性、安定性をよりいっそう高めています。


マザーボードとレイアウト構成

メインのオーディオ回路が組まれているマザーボードには、機械的特性、電気的特性(絶縁特性)に優れたハイグレードなガラスエポキシ製プリント基板「FR-4」が使用されています。マザーボードの中心線を境に、左右チャンネルのオーディオ回路が分離されており、ステレオセパレーション特性を最適化するレイアウト構成が採られています。プリント銅には、厚く(導体重量:約60g)、丸みを持たせた幅広(線幅:約1.2?1.9mm)の低インピーダンス・パターンを採用。グラウンド部分のパターンには大きな面積があてがわれ、電力を静粛かつハイスピードで供給する一方、信号部分のパターンはオーディオ信号の純度、密度を損なわないよう、短くシンプルにレイアウトされています。


バランス回路

信号回路は入力から出力までのバランスアンプ構成となっています。信号の入力がシングルエンドの場合であっても、アンプ内ではバランス信号と同等に取り扱われ、バランス出力端子から差動方式のパワーアンプ(たとえば、「デルタシリーズ」のパワーアンプ)に接続すると、同相ノイズ、同相ひずみが取り除かれます。この方式ではシングルエンドからバランスへの変換回路を設ける必要がありません。バランス回路は差動方式とも呼ばれるとおり、異なる2つの信号に共通して現れるノイズ、ひずみを除去する効果があります。したがって、バランス方式のコンポーネントとその接続には2つの信号が介在しています。そのひとつが、逆相信号またはミラーイメージ信号と呼ばれているものです。
差動アンプが適用されると、一方の信号からもう一方の信号へと、2つの信号が減算されます。この結果、2つの信号に共通して存在する同相ノイズ、同相ひずみはキャンセルされます。もしここで、2つの信号が加算されたとすると、互いに逆相の関係にあるため、信号出力はゼロになってしまいます。2つの信号は減算されることで、出力は大きく、オリジナルの信号をクリーンに取り出せるわけです。こうした点を考慮されているバランス回路は、通常のシングルエンド回路よりも根本的に優れた性能を発揮します。


信号経路デバイス

入力切り替えスイッチには、高精度なシールド付きスイッチング・リレーが使われています。接触部分は金メッキ処理の銀接点で、微小レベルの信号もロスなく切り替え、低電流・低電圧のオーディオ信号への対応をはかるとともに、1億回を超えるスイッチング動作を可能にしています。ボリュームにはバーブラウン製のステレオボリュームコントローラー「PGA2310」を左右チャンネル独立で使用しています。もともとステレオ仕様のボリュームをチャンネル独立で使用することで、ステレオセパレーション特性を最大限に確保。バランス回路の2つの信号に対して、それぞれ独立のボリュームコントローラーを用いる手法とくらべても、より良好な同相除去効果を発揮します。
オーディオ回路は±16Vの高電圧で動作させており、入力信号のレベルを減じさせることなく取り込んでいます。入力段、および出力段のバッファーは、ソース側コンポーネント、およびパワーアンプから、ボリュームコントロールを独立させるためのもので、入力バッファーはソース側コンポーネントに対して、出力バッファーはパワーアンプに対して、それぞれ一定のインピーダンスを提供します。これにより、入力側、出力側ともに接続されるコンポーネントの電気特性に左右されることなく、また音量レベルを問わず高い性能を発揮します。また、トータルゲインはバッファーで4dB、ボリュームコントロールで2dBというわずかなもので、これらのゲインはボリュームコントロールが90dB以上で動作する、ごく稀な場合にのみ働くようになっています。
CP-500の美しいアンプ設計は、ひとえにシンプルさに帰来しています。クラッセの設計チームは、もっともシンプルで優美なアンプとするために、持てる知識と経験を余すところなく注ぎ込んでいます。そして、その高い性能はメカニカルとエレクトリカルの2つのシステムの融合、さらに聴感から生まれています。評価測定レベルにおいても、CP-500がきわめて優秀なスペックを示すことは言うまでもありません。ボリュームコントローラー、バッファー、高精度な抵抗、バイパスコンデンサーなど、これらはすべて試聴を通じて選択されており、クラッセではいつものこと、聴感はサウンドを決める最終審判となっています。


フォノ入力(オプション)

CP-500はフォノEQモジュール「CPM」をオプションで装着できます。低出力MC型、高出力MM型の両カートリッジに対応。使用するカートリッジに合わせて、72dB、または42dBの各ゲインをフロントパネルから選択できます。電源はCP-500のクリーンで静粛な低ノイズ・ローカルレギュレーターから供給。RIAAイコライザーを含む信号回路は、フォノカートリッジの本質的な特長のひとつであるバランスモードとなっており、ここにはディスクリート構成の低ノイズ・アンプを搭載。パッシブ素子にはハイグレードなポリプロピレンコンデンサー、1%級の高精度なフィルム抵抗が使用されています。また、負荷抵抗を調整するためのソケットが基板上に設けられています。なお、フォノEQモジュール「CPM」の装着ついては、クラッセの正規販売店にご依頼ください。


コントロール

デジタル制御のコントロール回路は、マザーボードの中央、AC入力の近くにあるドウターボード、フロンパネル裏側のセパレートボードと、いくつかの場所に独立して配置されています。電源はメイントランスからの別巻き線、さらに2次トランス/電源回路から供給されています。このコントロール回路は、プリアンプを制御することに加えて、AC入力の電圧、周波数、位相、グラウンド状態、さらにはアンプの内部温度までもモニターします。また、赤外線ワイヤレスリモコンと同様に、プリアンプのリモート操作を可能にするRS-232Cポートをリアパネルに装備。このほか、DCトリガー出力も装備し、CP-500と連係して再生システムの使いこなしができるようになっています。


タッチスクリーン

フロントパネルの操作にはTFTタッチスクリーン・ディスプレイが採用されています。ディスプレイ関連のノイズを低減、ユーザーインターフェースをシンプルにするとともに、入力ボタンを好みの名称にしたり、使用しない入力ボタンをディスプレイから消去したりなど、表示のカスタマイズもできるようになっています。タッチスクリーンは使いやすさをおとどけすると同時に、「デルタシリーズ」のコンポーネントと組み合わせるとき、または単独で使用するときも存在感あふれる美しさを提供します。
お手持ちの再生システムを新しいクオリティーレベルへ引き上げ、お手持ちの音楽ソースからこれまで聴けなかった新しい魅力を引き出すCP-500。ご試聴される前から、その確かな手応えを感じ取っていただけるはずです。


主な仕様


周波数特性
20Hz〜20kHz ±0.1db
全高調波歪率 0.003%
入力感度 5V(アンバランス、最大値)/10Vrms(バランス、最大値)
出力レベル 10V(アンバランス、最大値)/20Vrms(バランス、最大値)
S/N比 110db
チャンネルセパレーション 110db
入力 アンバランス4系統(内テープ入力1系統)/バランス2系統
※オプションのフォノカードを使用してフォノ入力可能
入力インピーダンス 100kΩ(アンバランス入力、TAPEを含む)
200kΩ(バランス入力)
出力 アンバランス2系統(内テープ出力1系統)/バランス1系統
寸方/重量 445(W)×419(D)×121(H)mm/12kg
標準価格 ¥630,000(税込)


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