SACCテクノロジーについて

SACC(Simulated Anechoic Cabinet Construction=疑似無響室キャビネット構造)は、イベンタスオーディオ社のスピーカー設計を支える根幹のテクノロジーです。その基本的な考え方は、スピーカーはオリジナルの音楽信号に対して何も加えてはならない、とするオーソドックスなハイファイ思想であり、音質を歪めるエンクロージャーの振動や共振を排除するために、エンクロージャーを音響的に限りなく無色透明の存在にすることを目的としています。通常、エンクロー
ジャーはその内容積を囲む一枚一枚の面で構成されていますが、SACCではユニットがマウントされる前面バッフルを除いて、切り株のようにスライスされた層で構成されています。
ひとつひとつの層はエレメントと呼ばれており、その外郭はいずれも同一のサイズ・形状ながら、内郭は燃え上がる炎の形を思わせる、エレメントごとに異なる複雑な形状に切り込まれています。エンクロージャー全体はこれらのエレメントを積層することで構成されており、外観はエッジの揃ったラインをつくる一方、内部にはランダムな凹凸を持つ空間が形成されています。つまり、消音のための反射板を壁面に敷き詰めた、レコーディングスタジオなどで見られる無響室と同様の環境がエンクロージャー内部でミニチュア再現されており、これが命名の由来ともなっています。
このSACCには、大きくふたつのメリットがあります。エンクロージャー内部に平行面がないため、定在波の発生が防がれるとともに、構造上の消音効果により、一般的なエンクロージャーにくらべて、中高音域の高調波ノイズを最大15dBまで減衰させる高い性能を実現しています。2ウェイ、3ウェイのいずれのシステムでも、中高音域はミッドレンジ・ウーファーとツィーターをクロスオーバーさせるクリティカルな帯域であり、ここでのノイズ低減はユニットの性能を十二
分に発揮させる大きな成果をもたらしています。もうひとつは、スピーカー設計の自由度を大きく高めたことです。SACCは伝統的なエンクロージャー技法に束縛されることなく、スピーカーの外観を、曲面はもちろん左右非対称などへ、リスニング環境に合わせた形状にすることが可能。また現在、エレメントにはMDF材などが使用されていますが、より高い消音効果が期待できる素材の導入も可能で、軽量かつ剛性の高いアルミ材による実験が同社で進められています。
主な仕様
型式
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3ウェイフロア型、バスレフ方式 |
| 使用ユニット |
280mm径カーボンファイバー
コーンウーファー
130mm径カーボンファイバー
コーンミッドレンジ
リングラジエーター型ツィーター |
| 再生周波数帯域 |
22Hz〜45kHz |
| 入力感度 |
91dB/W/m |
| 推奨パワーアンプ出力 |
30W〜400W(RMS) |
| 大きさ |
320(W)×1,300(H)×540(D)mm |
| 質量 |
135kg |
| 標準価格 |
\5,250,000(税込、配送料別) |
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